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予習シリーズ改訂後は

さて・・・前回四谷大塚予習シリーズが大きく変わった!という話をしましたが・・・。

四谷大塚にとって大きな改革、変革であることは間違いないですし、僕は大げさではなくこれは中学受験において大きな影響を与えるのではないか、と想像しています。


んで、なんでそう思うのかっていう話をしてみようかと思います。


いくらサピが最難関クラスの学校の合格者においてぶっちぎりの数字を叩き出しているとはいえ予習シリーズというのは中学受験のテキストにおいて歴史もあり、スタンダードの教材として四谷大塚準拠塾のみならずおそらく多くの御家庭で購入されている非常に認知度の高い教材です。


例えば早稲アカのW-BASICは予習シリーズのカリキュラムに沿って構成されており、W-BASICそっちのけで予習シリーズをメインに使用する校舎も少なくありません。というか大抵そうです。
夏休みなどの講習中くらいですかね、出番があるのは。
栄光ゼミナールで使用している新演習も同じとまでいかないですが日能研の本科教室、サピのデーリーサピックスと比べると明らかに予習シリーズ系の作りをしています。

今までの予習シリーズでしたら、W-BASIC、新演習の存在は重要なサブテキスト、補助テキストとして使用できましたが、あえてこれらのテキストを使わなくとも改訂後の予習シリーズおよび演習問題集さえあれば十分な学力を身につけられるだけのボリュームになっております。



なので僕が真っ先に考えたのがW-BASIC、新演習などのテキストは今後どうなるのか?ということです。


どちらもそれなりにボリュームがあるので予習シリーズと併用して勉強するにはほとんどの子供には物理的に難しく、時間が足りなくなります。
かといってこれらをメインで使うくらないなら予習シリーズをメインにした方が使い勝手はいいように思います。
W-BASIC、新演習・・・・これらのテキストの存在意義というものがかなり微妙になって来る気がするのですがどうなんでしょう?

個人的には無理して使う気もなくなるだろうし、(よほど類題演習に困ったときに取り出すくらいでしょうか)
それにこれは僕がどうこう言うよりもあと数年すれば必ず現場でそういう声が出てくると思います。
今後も存在させたいのならばW-BASIC、新演習とくにW-BASICは早急に見直す必要があるように思います。

いっそのこと使わないほうが受け取るご家庭の方も混乱しないで済むかもしれませんね。
早稲アカはそのほかにも優れているオリジナルテキストがあるので今後はW-BASICを配布しないほうがいいかなと、(テキスト代がタダならいいんですけどね。)





あとは受験生全体の学力の変化です。

予習シリーズの影響を受けている生徒はかなりの割合でいるのでカリキュラムの進度がこれだけ上がると前回訂正したように「5年生から受験勉強を始める」というのであれば間に合わなくなるかもしれません。

何でもかんでも先取りすればいいってわけじゃありませんが、早いうちに様々なことを学習すれば受験本番までに応用レベルや実践的なレベルの問題に触れられる時間は長くなるというメリットはあります。
ので、普通は経験量に変化が出てくれば当然有利になるわけなんですが・・・・。

もし受験生全体的が底上げされてくれば塾同士の競争が激しくなり受験勉強そのものが大変になります。
(最難関レベルにおいての差は生まれないと思いますが)

だから難関校以下の学校を志望するとしてもせめて4年生から受験勉強を始めないと間に合わない、5年生からじゃかなり遅い、なんて言う時代がやってくるかもしれません。
今でも5年生から受験勉強では遅いという考えの人はいるとは思いますが、よりその傾向が強まると思います。


現状の印象ですが大手の塾で進度の早かったサピテキストに対して予習シリーズが並んだので、それに沿ったカリキュラム、塾の講師の指導のペースも確立されてくればサピの一人勝ちに変化が出てくる可能性があります。

一方で日能研の本科教室はやや易化傾向にあるような印象を受けてしまいます。(中堅層において、です。)ちなみに日能研の4年生のテキストで「割合、百分率」の単元が出てきますがこれは1より小さい計算をしているわけではないので実質「割合」と呼べるものではありません。

現在の本科教室では単純に半年分くらいは遅れているわけですし日能研の偏差値にも変化が出てくるかもしれません。
数字が低く出る順に言うとサピ、YT、日能研、アタック、そのようにはっきりと差が出てくるかもしれません。
日能研、今年は開成合格者で若干息を吹き返した日能研ですが、最近では「中堅校を志望するなら日能研」というイメージができつつありますし、もはやそれが定着しそうです(汗)。
またテキストの易化は少なからず上位層にも影響を与えます。
これは説明すると長くなりそうなのですが、ざっくり言うとカリキュラムの立て方にむらが出たり、段階的に応用レベルにたどり着くプロセスがきちんと確立されずいわゆる生え抜きの優秀な生徒が育ちにくくなると思います。

最近日能研の心配ばかりしていますね、僕・・・まあ、別に思いれがあるわけじゃないんですけどね。



5年、早ければ2,3年後でしょうか。



予習シリーズの改訂の影響はさまざまなところに出てくると思いますし、それに伴い受験の常識も変わると思います。


最近やっとこさ国のゆとり教育(だれが言い出したんだか、緩み教育って言うんですねなかなかのセンスです。)がおわりましたが「円周率が3から3.14に戻って一安心」なんて言ってらんないですね。

中学受験と公教育の差はまたぐんと広がると思いますよ。

学力調査でも「割合」の概念が理解できない子供が増加しているそうで、この「割合」という単元は本当に大きな分かれ目だと思います。
この発想がピンとこない子供に「1より小さい数の概念」を指導するのは実に難しく、大変です。


予習シリーズで「分数の掛け算、割り算、割合」を4年生のうちから学習すれば塾内での格差も広がるかもしれません。
はたまた割合を学習する期間が長くなることで理解できる子供が増えるのか。
その影響は塾外にも広がっていくと思います。

そこら辺は今後予習シリーズを取り扱う人間次第かもしれませんし・・・。


まあまあ、とにかく改訂後の変化を想像すると良い部分、悪い部分いろいろな可能性が考えられます。いずれにせよ受験全体に与える影響は小さくないと思います。




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テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

shioshioshu

Author:shioshioshu
1980年生まれ 男性
慶応中等部出身
担当教科 主に算数
合格実績 麻布、駒東、ラサール、桜蔭、女子学院、渋幕、渋々、慶応普通部、慶応中等部、早稲田中、渋渋、武蔵、サレジオ、広尾、青学、学習院、浦和明の星 等

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