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AOの是非

次はAO入試に関して触れてみます。


AOから一般入試への回帰というタイトルだったのですが、今のところ大きく変化したというよりは新たにそういう傾向が出てきたという感じでしょうか。
ただこう言った流れも大学側の危機感の現れだと解釈しています。


AO入試を減らしたり廃止する学校の理由はいくつかあるようです。

「入学後の授業についていくのに苦労する傾向がある」
「審査に時間がかかり大学側の負担が大きい」
「一般と違い、早めに合格が決まるのでその後の勉強が手がつかなくなる」などなど。

この10年でAO入試はかなり浸透してきたようで、2011年度以降は頭打ちとはいえ国立大の約6割、公立大の約3割、私立大の約8割で実施と、大半の学校が取り入れている事になります。

入試の方向を多様化することで様々な能力や個性のある学生を受け入れよう、というのがAOのメリットなんですが実際には基礎学力があまりにもおぼつかないという弊害も生みだしているようですね、そういう話は何度か聞いたことがあります。



AO実施に関しての資料は600以上の大学を調査し、大学側から回答してもらったデータからでして、ほかにもいくつかの項目に関して質問に答えてもらったそうです。


そのデータによると学部、学科など、入試を行う単位について、「大括り」化を目指すという回答が国立で63パーセント、私立で39パーセントに達しており、一方で明確に「細分化の方向」という回答は1割程度だそうです。

記事では金子・筑波大学教授がこんなことをおっしゃっています。

「これは最近の受験生に、18歳の時点で細かく分かれた中から自分の専門分野を選ばせることに基本的に無理がある、という点が指摘されてきたからであろう」

そのあと続けてておっしゃっているのは、現在の入試区分は各大学の教員の専門分野によって学生が配分される、つまり大学側の論理の結果に過ぎずない。
また産業構造が急速に変化し職業も多様化していく中で大学入学時に将来を見越して学部や学科を選ぶのはさらに難しくなるであろうということです。


ちょっと堅苦しい文章になりましたが、要は大抵の人間は18歳ごときで将来どんな人間になりたいのかそうそうわかるもんじゃないからバランスよく勉強しとけよってことですかね。


そういえばなにで見たのか忘れましたが、「習い事などにおいて幼児期に専門的に一つのことを鍛えていくよりも薄く広くさまざまなことをやらせた方が後々の成長において伸びしろがある」という見解を聞いたことが(テレビで見たのか、本で読んだのか・・・すみません定かじゃないです)あります。

実際のところ、どうなのかわかりませんが僕は何となく共感したのを覚えています。



1週間びっちり何でもいいから習い事を片っ端からやる、これは幼児期の短期間であればいいとは思うのですが、いつまでもそれらすべて手広く行うよりも、そういった様々な習い事の中から子供の特性を見つけて徐々に専門的なものに近づけてあげるのがベストなんじゃないかなと思います。


小学6年生の受験生で進学塾以外に習い事を三つ以上やっている生徒というのを過去に何度か見たことがありますが正直学力は高くありませんでした。

まあ、当然といえば当然なわけでして大抵週に三回以上は通塾しているのにそれ以外にそれだけなら以後をやっていたらまず塾の勉強を定着させる時間はないわけなんでね。
受験はほどほど、習い事の方を重視したいというのであればわかりますが小6の時点では、進学塾に通う多くの子供は受験というのが一つの大きな目標となっている(はず)なのですからやはりできるだけ1週間でやるべきことを絞って行くべきだと思います。



一方で自分の習い事に対しての意義がきちんとつかめている家庭では受験勉強ともう一つの習い事を実にうまく、というかどちらもかなり高い能力を身につけて両立させている事も珍しくありません。

またこんなこともありました。
兄弟がいる家庭で、お母さんが子供たちの将来なりたい職業について各々医者と弁護士になりたい、ということを話していたので

「じゃあ、二人共とにかく受験勉強頑張ってまず算国は重要だからきちんと伸ばさないとね」という事を言ったら

「え、でも医者と弁護士ですよ?弁護士は理系じゃないですよね?」
というお母さんの言葉があったのです。続けて
「うちは一人は医者、もう一人は弁護士を目指しているので、医者は算数が得意で、弁護士は国語が得意であればいいんですよね?」
とまあ、そのように考えている母親がいました。

ちなみにこの時点で中学受験前なので二人とも当然まだ小学生です。

大抵の人は言わなくてもわかると思いますが・・・中学受験の時点でそんな専門的に物事がわかれるわけでもなくですね、その後から中高と6年間続くわけです。

医学部や法学部に進むためには少なくとその時点で4科目相応の学力を身につけないと医大や、法曹界に強い大学を狙うのは難しいわけですので・・・云々・・・といちいち説明する必要もないと思いますが。

厳しいようですが10才やそこらの時点で算数さえできればいい、国語さえできればいいという発想は実に安直で世間知らずといわれても仕方のないレベルです。
却って子供の可能性をつぶしかねない発想だと思います。
最終的に、どの分野の専門的なものに進むのか、それによってもその専門性は分かれるとはいえ何事においても素養は必要なわけでして、また弊害となる基礎はないと思います。

幅広く素養を身につけてそこから徐々に専門性を持たせていく。

子供の個性や、身につけたい能力によっても随分と異なるとは思いますが欲するの力に対してどうやってそういう道筋をつけられるか、中学受験もその選択肢の一つですね。
もちろん国語が得意、算数が得意そういうのがはっきりと分かれている子供は大勢いますが小学生の時点であえて専門性に分かつよりもできるだけバランスよく、苦手な科目にも果敢に挑戦してほしいと思うわけです。
それは得意科目を伸ばすよりもはるかに大変で、また学ぶことも多いと思うからです。




話をAOに戻しますがおそらく大学はAOがひ広く知れ渡り実施されるようになった今、どこまで専門性を求めるのか?その線引きはどこなのか?そういった部分においての新しい弊害や危機感が生まれてきたのだと思います。
恐らく単純に理系なのか文系なのかによってもAOにおいての判断の仕方も変わるでしょう。


私立大は伝統校も例外なく全体の4割が赤字経営に陥っている状態の昨今、AOの負担や「長期的に人が集まるためのきちんとした学生の育成方法」というのを今まで以上に追及してきていると思います。

学生たちの方もここ20年の学生の実態調査において「豊かな人間関係」よりも「勉強第一」というのを選択する割合が増えているそうです。
ただ、こちらに関しては人間関係を優先できずに大学教員から学ぶことだけを勉強と考えていること自体に問題がある、憂うべき事態であると大学側は考えているようです。


AOの是非は大学側の能力次第という感じもします。
結局きちんとした審査ができる体制が整っているか否か、それだけの人材と財力ですね。ですから私立の赤字、国からの補助・・・そういったことも無視できない要因でしょう。

前回の保護者会といい、AO入試といい大学では一筋縄ではいかない問題が山積しているようです。

中学受験を指導している自分としては文系に強い理工学部出身者、理数に強い文系出身者。こんな子供が育ってくれるとうれしいですね。

そして高い自立性、自律性でしょうか、普段の生活では節々に子供らしさが垣間見える愛嬌さと、やるべき時には緊張感を持てるようなそんな感じの子供になってもらえたらなあなんて欲深いことを考えたりします。

ああ、たぶん親なら大抵そう望みますよね、はい。




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大学の保護者会

僕が大学関連において注目した去年1年間の新聞の記事(朝日新聞)のタイトルを見てみると

「大学の保護者会」
「大学生、友人より勉強」
「推薦AOから一般へ回帰」
「飛び級大学」
「就職活動開始の時期の先送り」

などがありました。

これらの記事に共通して言えることは「学力をきちんと身につけたい、身につけさせたいという学生、および保護者や大学生側の危機感が強まってきている」そういう印象を受けました。
ただ、実際にこれが大学全体の流れなのか、一部においてそういうものなのか、そこまでは判断できないものもありましたがどういった内容だったのか、具体的に取り上げてみようかと思います。

まずは「大学の保護者会」に関して。
ちなみに読んだのは去年の6月です・・・大分前ですいません。



そこでは関西大学での保護者会が取り上げられていました。昨年は全体の2割、約5300人の保護者が集まり5年前から毎回5000人を超えているのだとか。午前は総会、午後は学部別懇談会さらに個人懇談と、かなりきちんとしたものみたいです。

「大学の保護者会が盛況である」なんていうと過保護な親、ヘリコプターペアレンツのようなネガティブなイメージを持つ人も少なくないと思いますが実際記事を読んでみると合理的というか、納得できる部分が多かったです。

いまや保護者の中にも「自分達の頃とは就職活動や大学生活が大きく違う」という事に気づき不安に思う人は増えてきて、又学生側も親にもっと大学のことを知って欲しいと思う人もいるようです。

こういう危機感は双方の依存や甘えとは違って、とても良いことなんじゃないですかね。
学生が自立して何かを取り組むことは重要ですが、自立だなんだと親子の風通しを悪くするよりは子供が何を考えているのか親も知っておくことは重要なことだと思います。
ある女学生のコメントで大学の保護者会に関して「本当は来て欲しい。入れてほったらかしより関わってくれる方が良いです。」というのがありました。
昔の世代じゃ考えられない感覚かもしれませんが今の時代には必要な感性のような気がしますね。

又大学側も4年間で具体的にどういった能力を身に着けて欲しいのか、自分の所ではどういったことを学びの場として提供できるのか、全入時代を迎える今、そういうことを具体的に説明するのはいいことだと思います。
特に新しい学部などは自身の学校名に寄りかからずに真剣に学生を育成していくという姿勢を見せる必要はあると思います。

何でもかんでも学生の意識の低さ、幼さを責めてふんぞり返るよりは、大学としての責任を果たす姿勢を見せる方が僕はいい印象を受けるんですけどね、どうなんでしょう。
幼いだけ、意識が低いだけで、きっかけ次第で芽がでる人材はたくさんいると思うのです。まあ、それに学生が幼いのはそういう社会を作ってきた側にも責任はありますしね。
時代に合わせて大学の在り方も変わるべきだと思います。



ちなみに関東では中央大学の保護者会が大規模だそうで、なんと30年前に発足していたのですね。

中央大といえば就職に強い学校だというのが僕の印象ですが、やはり背景にはこういう大学側の努力もあるということなんじゃないでしょうか。

この保護者会、今後も増えていくでしょうしいわゆる名門と呼ばれる学校にはもっと開催したらいいんじゃないか、そんな風に思いました。

AO入試ができてそれなりに経ちますが、その方法も転換期を迎えているようです。
次回はそのあたりについて触れてみます。





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ただ今整理中です

去年一年間スクラップにした新聞記事を整理してみたら、中学受験ネタよりも大学受験や大学に関する話題の記事を切り取っていることに気がつきました。

自分は中学受験生をメインに指導しているのですが、痛感するのは中学受験そのものはゴールではなくまた次なるステップへの通過点に過ぎないということです。

以前はそれほどそんなことを意識しなかったのですが年々少しずつ視野が広がってきたのか、大学受験やそれ以降、特に社会人につながる上でのより良い環境について、考えることが多くなりました。

ですから中学受験に関しても充実した中高生活を送るためにはどうすればいいのかだけではなく、充実した大学生活を送るためにはどうすればいいのか、そこから逆算してどういう学力、どういった思考力を身につけさせるべきなのかそんなことを考えるようになったと思います。
例えば中学受験がグローバル化にどう活用できるのか、そういうことに対しても自分なりの見解が確立できたらなと思います。


しばらくは直接的に中学受験には関係ないかもしれませんがちょっと横道にそれながら、またそこから中学受験に結びつけつつ(いや、結びつかないかも)いろいろな話題に触れられたらなと思います。


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プロフィール

shioshioshu

Author:shioshioshu
1980年生まれ 男性
慶応中等部出身
担当教科 主に算数
合格実績 麻布、駒東、ラサール、桜蔭、女子学院、渋幕、渋々、慶応普通部、慶応中等部、早稲田中、渋渋、武蔵、サレジオ、広尾、青学、学習院、浦和明の星 等

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