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「何となく」という動機

東大の推薦入試の記事をいくつか読んでいると、自分がたまに出会うケースについて考えることがありました。


家庭教師として、指導を始める前にほとんどの場合が顔合わせをするのですが僕は最初に必ず何故家庭教師を始めようと思ったのか?その理由を聞きます。

こういった質問はおそらく多くの方が同じ質問はすると思います。
ただ実際に依頼者本人の口から聞くのと、たとえば家庭教師センターからの依頼による生徒情報などの文章に書かれている理由や志望動機などとはずいぶん差異がある時があるのです。

ですから確認も含めて同じ質問をして依頼者から直接確認したいのです。



家庭教師の依頼の中には理由を尋ねたときに「なんとなく・・・」「そういう時期が来たから」という理由で始めようとするケースにたまに出会います。

これはもうその時点で「ああ、ここには今日限りだな」とか仮に始まっても「長くは続かないだろうな」というのがわかります。

わかりますというのも変な言い方ですが、そのように自分が感じてそのまま続いたケースはほとんどといっていいほどないからです。

これはどういえばいいんでしょうかね、。
とても表現が難しいので誤解を招くかもしれませんが、そうですね・・・。
「なんとなく」コストや手間のかかる個別指導を頼むというのはよほど金銭的に余裕があるか、受験に対しても無関心に映るくらい寛容なのか、初対面の人間を全面的に信じているのか、そういった理由も考えられないことはないですがやはり可能性は低いです。
「なんとなく、そろそろそういう時期かな」という応答には実は本音がもっと他に潜んでいたり、肝心な事柄を隠したり、中にはかなりこちらを疑って出方を試している場合が多いのです。
それを会話をしながら紐解いていかなければいけないのですが、大抵ですね、最終的にはこちらではどうしようもないケースが多いのです。


「なんとなく」という言葉をそのまま受け取るわけにはいかず多くの場合はつまるところ「特にどうしていいかわからないけど成績を上げてほしい、子供のやる気を出してほしい」
保護者と会話を続けているとそのような本音が見え隠れします。

もちろん成績を上げたい、やる気を出させたい、と願うのは多くの保護者が塾や家庭教師に臨んでいることなのでそれ自体は問題があるわけじゃありません。ごくごく普通の感情です。
ただそう言う考えを直接言わずに遠まわしに言うときには他の要素が潜んでいることが多く、それが結構厄介だったりするわけなんです。


こういったケースのほとんどが話していくうちに思いのほか具体性に欠け、何がやりたいのか不明瞭なのです。
またその一方で何かしらの固定観念が出来上がっており「家庭教師はこうあるべきだ」というようなスタイルに陥っているので「よくわからないけど」と言いつつもこちらの話に受け入れる状態にはなっていなかったりするのです。


具体例を挙げるとこんなことがありました。


保護者「中学受験に関してはよくわからないのでどうするべきか教えてください。」

僕「復習が大切なのできちんと定着しているのか毎回確認していきたいと思います。」

保護者「いや、復習はできていますし、そんなことを家庭教師に頼んでも意味がないでしょう。例えば先生の方から新しいことをどんどんやるなりして塾に遅れないように成績を上げてほしいのです。反復のようなことは時間の無駄なのでそういうことは望んでいないのです。」

僕「では具体的にどうしたいですか?」


保護者「うーんと・・・私は大学受験は経験していますから勉強のやり方くらいわかります、夫婦で受験しましたからそのノウハウはわかりますよ、中学受験はよくわからないんです・・・又中学受験は中学受験のノウハウがあると思うのです、それでですね・・・うんぬん」


その後、「どうしたいのか?」という僕の質問に明確な答えはかえって来ずに話がどんどん二転三転してしまい結局話題が大きく逸れてしまいました。




状況がわかりにくいかもしれませんが、つまり僕は当時その生徒があまりにも学習したことが定着していない状態だったのでその原因をきちんと把握したいために今まで目を向けなかった部分にも注意して一週間をどう過ごすべきか自分なりの考えを伝えたかったのです。
これは他でも散々書きましたが少なくとも中学受験においては子供に勉強をきちんと定着させるためには復習がとても重要です、又大人が考えるクオリティで定着させるには1度や2度解いた程度ではほとんどの子供は何も残りません。
僕はその大切さや重要性、そういう勉強方針でやらなくては変わらないということを伝えたかったのです。

ところが保護者は「いや、家ではきちんとやっていますから大丈夫です。それはいいんです。」とかたくなにそれを拒否し、飽くまで個別の指導と塾や家庭学習とを別物にしたかったようなのです。
恐らくそういった個別指導という別の流れで何かとんでもないノウハウで一気に成績が伸びるのではと想像していたようなのです。
まずいえることは家で「きちんと」やっていれば成績が伸びないなんてことはありえないのです。

「ノウハウを教えてほしい」と連呼しながらも、その実こちらが提案した方法はことごとく否定しているので話が前に進むはずもありません。


このほかにも「なんとなく」家庭教師をはじめて「私はよくわからないけど、どうにか専門家に成績を伸ばしてほしい、もしくはやる気を出してほしい」というケースは様々ありますがいずれも共通しているのが家庭教師を始める動機があいまいな部分です。

ひいては受験そのものに対してかなり偏った主観で価値判断をくだしたり、中学受験への動機が不十分、あいまいだったりすることもあります。

ですから当事者は具体的に物事を考えているようでもこちら側からすると絵空事のように映ってしまうのです、言い方が厳しいですけどね。
つまり実際の所は具体性にとてもかけるわけなんです。



またこういうタイプはうわべだけで数字を追うので言動に一貫性がないのも特徴です。


これは実にはっきりしています。


たいていの場合はそう話した母親、父親いずれかは子供の勉強の内容は意外に把握できていないし、どうしたいのかイメージがきちんと固まっていないまま「とにかくいままで何をやってもダメだったから個別というものをつけれ場大きく成績が伸びるはず」としか考えていない、そんな印象を受けることが多いのです。


例えば上位校と呼ばれる偏差値の高い学校を狙うのであれば3,4年生くらいならまだしも5,6年生にもなればきちんとした動機付けが親にも子供にもないと受験勉強を続けるのは非常にしんどいものです。

仮にです、性格的にまじめで親の言うことを聞くような子供でも本人だけに任せきりであれば最終的に四谷や日能研の偏差値で50後半がいいところで60を超えるにはまず厳しいです。
50後半でも多くの親は「何も手を加えないでそれだけできたらどんなに楽な事か!」と思うかもしれませんね。大半の親はとても苦労しています。

中学受験というのはまだ子供のしつけも終わり切っていない、自立して勉強できるようになるための成長段階であって、受験も本人だけではほとんどの場合限界があります。

ですが少数派ですが「勉強なんてちょっとまじめにやれば60くらいはいくだろ」と子供の普段の学習内容にはあまり関心を示さないのに出てきた数字だけを見て不満を持つ親もいるのです。
これがもう少し度が過ぎると「まあ、御三家くらいには受かってくれないと金と時間の無駄だ。」という風に、経験者であればとんでもない暴言?にも聞こえるような考えになってしまいます。

ですから家庭教師の依頼に関しても「まあ、個別って集団じゃないからどう考えても効率いいでしょ?成績が伸びないわけないでしょ?」とか「うちの子がまったくできないのは何か効率の悪い無駄な勉強ばかりしているからじゃないか?、個別ならば何か近道があるんじゃないか、とっておきのノウハウがあるんじゃないか?」としか考えない。

成績のいい、学力の高い子供は単純に勉強量が多いのです、当たり前ですが努力しています。苦労していますよ、とても。

地味な作業を地道に、そしてなおかつそれを適切に日々継続して行っている実に味気のない作業です。


適切に、といいましたがなかにはすごい勉強量をしていても伸び悩んでいる生徒が、こちらがほんの少し手を加えたりスケジュールを整えるなりすることで劇的に数字が変わることはあります。
たまに「まるで信じられない!ありがとうございます。」といった様子で喜んでくれる人もいます。

そういう正しく導く方法ならいわゆるノウハウと呼んでも差し支えないと思います。

でもね、それは本人たちの努力が最前提ですよ・・・。それなしに成績がのびるなんてことはありえないわけなんです。
そこには方法論が分かっていなくも強い意思や明確な目的意識があるので、最後の一押しをこちらがすることでスーッと成績が伸び始めるのです。(一応断っておきますが成績が伸びるケースというのは他のケースもたくさんあります。)


動機もあいまいなのにどうにか成績を伸ばしたいってのは最後の最後には無理が出てくるのです。


「なぜ受験をするのか?」根底の部分はできるだけよく時間をかけて話し合い、どれだけきちんと勉強に取り組む姿勢が出来上がるか、これが最も重要だと僕は思います。



こういうのは両親ともに、というよりは母親がそうであったり父親がそうであったりとどちらかだけのケースが多いです。両方がそんな価値観だともはや子供は不幸としか言いようがありません。

親の言いなりでは自分がダメになるということに気づく日が来ることを願うばかりです。


成績を伸ばしたいのは何のためなのか?
「とりあえずいい大学行ければ人生良いに決まってンじゃないか」
この程度の内容だけしか理由を語れずにいわゆる良い学校にいけるもんでしょうか。
その学校名だから「良いのでなく」そこが良い学校だから名前に価値が出るのです。
順番が違いますね。

自分の子供には何が合うのか、本当は何を望んでいるのかそれを見極めるのは難しいですが考えないことには絶対に分かりません。

そうやって悩んで考えて迷ってですね、その先に「じゃあ、わからないから」ということで次の行動に移るものだと思うのです。
塾や家庭教師というのはそういった考えの延長に存在するものであってそこまでの過程はできるだけイメージしておくことが重要だと思います。






さて、こんな話の後に東大の推薦入試について。


何の為に東大に行きたいのか??



ここに危機感を抱いた学校が推薦入試という選択肢を考えはじめたのだと思います。


次回からその話題にふれていきます。

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春です。

今年は例年になく忙しい三月でした。
春休みが忙しいというのも珍しいことですが二月に辞めた6年生が少なかったのが原因かもしれません。

街は春です・・・はい。

しかしまあなんというか・・・またずいぶんと更新に間が空いてしまいました。

2,3年前はですね今年こそはブログの更新頻度を上げようとかほざいていたのですがまあ、このような有馬様です。

もうそういうマニフェストのような無責任な発言はやめにしまして、そうですね、今年はブログが息途絶えないように頑張りますっていうのはどうですかね。

これならいけると思うんですけど。

最近いろいろなことを一人黙々と行っているせいか雑談もめっきり減ったのですが、今日は息抜きに何となく綴っています。

ここ1,2年、できるだけ無駄に時間を過ごしたくないという思いがとても強いせいか意味もないことを書くことに抵抗感が出てきました。

そうまさに今書いているような独り言ですよ、こういう行為に対してですね、意味もなく強迫観念に駆られるわけです。



いかにも日本人らしい器の小さい人間ですよ、まったく。

なので「ああ、いますっごい無駄だよね」とか考えながら書くと、なんか罪悪感通り越して贅沢な気になります。

いや、もはやどうでもいいですね、だらだらすみませんでした。



ところで。

春休み中もバタバタして気が付けば新学期です。
週刊誌などでは東大合格者ランキングが出そろった頃です。

このブログでは毎年中学受験の大手進学塾の合格実績と東大合格者ランキングを載せていたのですが今年は思いっきりタイミングを逸してしまいましたのでやめておきます。

代わりというわけではないんですが、前回に続きしつこく大学ネタです(汗)

というのはこのブログでAО入試の話を取り上げましたが奇しくもその後に東大が2016年に推薦入試を検討中という記事を目にしました。

その背景には入学式の件にもあるように「世界に負けない東大ブランドを作りたい」という外に目を向けた部分と昨今の学生の質への危機感という内に目を向けた両方の側面があるようです。

相変わらずダイレクトな中学受験の話ではありませんがご容赦ください、次回取り上げてみようかと思います。


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プロフィール

shioshioshu

Author:shioshioshu
1980年生まれ 男性
慶応中等部出身
担当教科 主に算数
合格実績 麻布、駒東、ラサール、桜蔭、女子学院、渋幕、渋々、慶応普通部、慶応中等部、早稲田中、渋渋、武蔵、サレジオ、広尾、青学、学習院、浦和明の星 等

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