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脱ゆとり その2


教科書のページを増やした理由は当然のことながら学力向上を目指してのことなのですが今回の策がうまくいくのかどうか専門家の意見が書いてありました。

何の専門家かというと、学力低下論争を繰り広げてきて、国際学力調査の分析や子供の算数・数学力を調べてきた人らしいです。

今回の教科書について「基礎基本の習得と、思考力表現力を養うための活動を重視しており、現行よりは一歩前進したが、その分教師や子供たちにこれまで以上に負担がかかるので『学力低下や学力格差に歯止めがかかる』とは簡単に言えない」というのが見解のようです。

詰め込み教育と批判された1960年版よりも今回の教科書のほうがページ数がわずかに多いようです。

授業時間数は6年生において、全体で5%増、算数理科では16%増にとどまるのにもかかわらず教科書のほうは約7割増というのが今回の改定の内容です。

なので一部の単元は未消化に終わったり、はたまた現場の教師の力量が今まで以上に問われることになるのではないか、そういう見方もあるようです。

それを改善する具体案の一つとして「理科の実験は家でもできるので保護者や家庭の役割も重要だ」と書いてありました。要は家でやれることは家でやれってことですね。確かに意外に大事なことかもしれません。勉強において自主性がない限り教科書を薄く使用が厚く使用が効果はないですからね。


「学力格差が広がるのではないか」という声もありますがこれは僕はあまり心配していません。前回も少し触れましたが、小学校の教科書レベルでの格差を言う前に受験生の格差のほうがはるかにはるかに大きいからです。小学校の教科書レベルであれば本人の気持ち次第で十分挽回できる差異です。しかしながら受験生の特に6年生、偏差値30台の子供が1年かけて60台にもってくなんてのは物理的に不可能に近いです。仮に日常生活のすべてを受験勉強にかけたとしても可能かどうか、少なくとも同じ教室で授業を共に行うのはまず無理でしょう。
ですから格差に関しての心配よりも向上心のある子供には次の段階を用意しておく、というスタンスのほうがいいと思います。いっそのこと飛び級というのも一つの可能性として考えてもいいんじゃないかなと思います。3月生まれと4月生まれによる年齢的な弊害も少しは改善できそうな気がするんですけど、どうなんでしょうか。

脱ゆとりというのは、詰め込み式に戻るのではなく本当の学力を身につける、というのがコンセプトのようですね。全教科において言葉での表現を意識しているそうです。ほかの教科についてもどのような変化があったのか例をあげて具体的に記載されていたのですが、その意図はよく伝わってきます。検定する側も「どうすれば思考力がついて、詰め込みにならないのか」かなり判断に迷ったり四苦八苦してたそうなのですが、そういうのは今後自然と改善されていくのではないかなと思います。

おそらく今回の改定で最もネックになっているのが学力格差よりも「分厚くなった教科書をきちんと扱えるかどうか」ということだと思います。むしろこれが一番重要な課題なんじゃないかと思います。

まず最初の課題は基本的な内容と発展的な内容をどう取り扱うのバランスでしょうね。
私立国立の難関中学に進学を考えている子供たちにとっては、教科書の発展レベルは基礎の基礎になりますし、かといって受験を考えていない子どもたちの中には教科書の基本レベルもおぼつかない子供もいるでしょう。「5年生で九九ができない子どものために」というのも考慮した教科書作りになっているのですから今の小学生高学年の下位の学力がどれくらいのレベルか想像できると思います。

そうなってくるとクラスというのを1単位ではなく、一人一人に対してきめ細かい指導が必要になるだろうし、そのためには少人数指導に変えていかなくてはいけないし授業に対してきちんと準備する時間をより多く確保しなくてはいけないですね。

こんなことが書かれていました。
~~
財政難のなか、国や自治体がどこまで、モノ、金の条件整備を進め、教員や子供たちを支えるのか。今回の教科書はそのことも問うている
~~

朝日新聞3月31日18面 編集委員兼教育担当エディター 氏岡真弓 より抜粋

また最近、仕分けだどうだと騒がしいですが民主党は今後この問題に対してどういう舵取りをするんでしょうか。

子供手当のようにお金をばらまくのも一つの手でしょうが、そもそも教育機関そのものを充実させる、そういうことをすれば結果として教育にかけるお金が少なくて済むのかなと。金を渡して自由に使わせるというより、教育機関を充実させてそれを選択する自由度を上げるというほうが合理的で無駄がなくなるような気がするんですけどね。

まずは新しい教科書でこれから数年どういう変化が生まれるのか、いい方向に向かうといいです。


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shioshioshu

Author:shioshioshu
1980年生まれ 男性
慶応中等部出身
担当教科 主に算数
合格実績 麻布、駒東、ラサール、桜蔭、女子学院、渋幕、渋々、慶応普通部、慶応中等部、早稲田中、渋渋、武蔵、サレジオ、広尾、青学、学習院、浦和明の星 等

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