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反復ということ  その2



「難しい問題を解けなくても解説を聞いたり触れることで、それまで難しいと思っていたレベルの低い問題がやさしく感じて解けるようになる。だから基本題を何度も演習する必要はない。」
前回の最後にこのことに触れ、確かに一理あるがこれはこれで重要な点が見逃されていると思う、というところで終わりました。

実際この論理はよくわかります。数学などは進度が速くなればこういうことを想定して進めていかないとどんどん先へ進むことができないんじゃないかなと思います。

しかしぼくがこれは大きな落とし穴があると言ったのは、「理解している」という前提が抜け落ちていると思ったからです。

確かに非常にやさしい問題から解説を聞いて徐々に徐々に難度の高い問題へ進んでいき改めて基本的な問題に戻るった時にとても簡単に感じたり、初めて解いたときとは比べ物にならないくらいスラスラと解けるということはあると思います。

しかしこれはきちんと解説の話が理解できている場合に限ると思います。

きちんと理解できていない場合はやはり反復はとても重要だと思います。

同じ問題をもう一度解いても解けないというのは往々にして理解度が足りないからだと思います。子供の感覚では理解しているつもりでも、その理解度が低い場合はよくあることで本当の意味では理解していないわけです。

反復をする目的としては一度で理解できなかった部分をもう一度解くことでまだ理解していない部分を補充していくためです。少なくとも僕はそういうつもりで指導することがあります。

同じ問題で同じようにバツがついていても、以前よりは前に進んでいることはあります。(全く進歩が見られない場合もあります。)そういうときにさらにその間違えている部分に重きを置きながら話すことで完全に理解したり、もしくは先程以上に理解をしたりすることがあります。
極端な場合では全く同じ解説をもう一度することで、聞いているほうは「先程は聞き逃した」「理解できない」部分が今度は耳に入ってきてより理解度が深まるということもあります。

また理解していたとしてもです。やはり自分の手を動かして途中式を書き、答えまでたどり着く作業というのは必要だと思います。とくに応用問題であれば何度も解きながら型を覚えるかのごとく復習する必要はあると思うのです。
こういう作業は一見その問題しか対応できないように感じるかもしれませんがそんなことはないと思います。何度も繰り返しその問題への理解度が高まり頭の中でクリアにその流れをイメージできるくらいになれば個々の差はあれ応用力もずいぶん付いてきます。

そういう要素を考えると反復はとても重要なことだと思うし、一度解いて解説するだけで先へどんどん進み難しいレベルまで解説することが理解を深めるうえでは非常に効果が低い場合があると思います。
チンプンカンプンなまま話が次の段階が進んでもわからない部分がよけいに増えるだけで、もしくは基礎が盤石でないために変な理解の仕方をしたりして、いわゆる応用が利かない状態になってしまうのだと思います。

中学受験の応用レベルを学習する子供たちの中には、きちんと理解していないがためにテストの点だけで一喜一憂して実はとんでもなく置いていかれていることに気がつかない場合もあります。もしくは漠然とわからないということは自覚しているんだけども、もはや何がどの段階で分からないのか、分かっていないがためにどうやって挽回していけばいいのかまったくもって見失ってしまう場合もあります。

先へどんどん進むというのは理解していないと、子供の負担が大きくなるばかりで早いところ基礎に立ち戻り軌道修正しないと、どんどんひどくなるばかりだと思います。

家庭教師の仕事として、こういう理解できていないまま未消化の部分が膨大になってしまった子供をどうにかするというケースは最も多いかもしれません。
分からないことだけをピックアップして教えるなんていうのは段階としてはかなり高度な法でそして教える法としてはかなり楽な作業です。ほとんどの場合はそこまでの段階に行かないのでやはり反復を重視せざるを得ない状況になります。

また中学生を指導したりすると、こと小学生において反復がいかに重要か痛感します。

これは精神年齢のせいなのか分りませんが、中学生以上の子供相手に小学生と同じような感覚で解説すると非常に物分かりがよく一度聞いたことの定着度も明らかに高いです。ですから中学や高校に進めば「一度聞いたことは理解していれば同じ問題を解く必要はない、応用レベルまでどんどん解説して基本標準レベルを簡単に解けるようにする」という論理が当てはまる部分が多くなるかもしれません。まあ、それでも僕は復習は重視しますが、小学生では尚のことです。

ただしもちろん小学生でも感のいい子、知恵があるというか、考える力の高い子供、考えることが習慣づいている子供であれば、過度な復習や反復は時間の浪費になることもあると思います。たとえば算数の偏差値が日能研、四谷大塚などで平均60以上だったりすれば基本題の反復量を減らし、応用題に触れていくことが重要になると思います。より学力向上させるには「盤石に」という段階ではなくもう一段かあるいは二段階、上の話で進めていかなくてはいけないと思います。

今回「ああ、そうだな」と思ったのは、自分は反復にこだわりすぎていたような気がしたからです。もちろんその年ごとの指導している生徒の学力にもよるのですがここ2,3年反復に以前よりこだわりすぎているのでは、そう感じたからかもしれません。

最近の中学受験算数において難問、奇問が減りいわゆるスタンダードな問題が増えたことや、公式や解法をきちんと頭に入れておくことが合格へのカギになる、そういう学校が増加傾向にあるせいもあるかもしれません。

「基本を何度も復習してきちんと頭に入れる」このことにこだわりすぎて、ひょっとしたら必要のない反復を指導中にしていたらどうしよう、そう考えることも重要なのかなと思いました。
実際単元によるのかもしれませんが、意識して広く浅く取り組むことで、この前とある生徒で明らかに効果が出た、と感じたのです。
まあ、偶然かもしれません。あと二、三回は様子を見ないと実際のところ今回の話のケースに当てはまるのかわかりません。

しかしとにもかくにもです。
反復は大事だとは思うのですが、どこまで復習させるべきなのかもっと個々人に合わせ今まで以上にもっとフレキシブルに変える必要があるなと、そう感じたわけです。

反復については今後も違うアプローチの仕方で話題にすることがあると思います。

今回は、僕の考える反復の重要性と、なぜ一回解いただけではまずい場合があるのか触れてみました。


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shioshioshu

Author:shioshioshu
1980年生まれ 男性
慶応中等部出身
担当教科 主に算数
合格実績 麻布、駒東、ラサール、桜蔭、女子学院、渋幕、渋々、慶応普通部、慶応中等部、早稲田中、渋渋、武蔵、サレジオ、広尾、青学、学習院、浦和明の星 等

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