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無茶振り その2

授業の内容を理解しているか否か、消化できているか否か、算数という科目はほか三科目に比べてそれが最も顕著に表れやすい科目なのかもしれません。

偏差値で10も違うと計算力、理解力などかなり違うので同じ単元を同じレベルまで定着させるにもほか三科目と比較するとだいぶ差が出てくるように思います。となると、1週間で次の単元に進むことを考えると指導する側としてはどこまでの範囲を、どの段階までを定着させるか、教え方にも当然差は出てきます。

個別ではそういうことには対応できますが、集団では限界があります。とはいえ講師が一人一人に目を配り個別に課題を出すなど全く何もできないということはないと思います。

保護者の声として「多いな」と感じるのは5年生になって徐々に算数の内容が分からなくなってきたという声です。大半はそれが理由で家庭教師を頼むというケースにいたる場合があるように感じます。

それがいいか悪いかの議論は置いておいて(誤解のないように、個人的な見解としてはそれそのものがいいか悪いかは議論の対象ではないと考えています。)、子供の勉強をスケジュールだけでなく解いている問題から細かく把握している家庭は少なくありません。また一緒に問題を見ているといってもその内容も人それぞれです。6年生の卒業まできっちり見ていく親もいれば今触れたように途中で諸々の理由でみることができなくなる、そういう家庭もあります。

家庭教師は塾のフォローが多いです。
フォローといってもその方法や内容は様々ですがたとえば宿題を中心に見てほしいという要望もあります。

この要望になかなか応えられないことがあります。

それはあまりにも子供と宿題のレベルがかけ離れているときです。
偏差値で10くらいの差ならまだ何とかなるかもしれませんが15~20以上差があるとなるとこれは無理難題といえます。

そしてこの現状を家庭側になかなか理解してもらえない時があります。

しかしこれは無理もないことで、常識的に考えたら無理難題の宿題を塾が出すとは想像しないと思います。しかし現実は子供に想像以上の負荷がかかる宿題を出してくる塾は少なくありません。その原因の一つが4科目の偏差値でのクラス分けだと思います。

残念ながら家庭教師をしていると、塾のそういう過度な負担に耐え切れずたった一度躓いたがために、軌道修正する余裕がないままどんどんおいていかれ、気がついた時にはかなり挽回困難な位置まで学力が落ちてしまった、そういう子供に出会うことが少なくありません。しかもどちらかといえば上位の生徒に多いんですね。下位のクラスではそもそもの負担も少ないし学力も高くないのでこういう問題が上位に比べ起きにくいのかもしれません。


特にこれが6年生ともなると、その原因が判明してもそれを解決するだけの物理的な時間が足りない場合があります。

しかも、真面目に上位のクラスで頑張ってきた子供にかぎって、「何とか塾にいわれた課題はこなそう」と形だけでも宿題をこなそうとして、中身がまるでともなっていないがために、最悪な場合その週に学習すべき基礎的な内容まで理解定着しないまま次の単元に進んでしまうことがあります。

素直に言われたことをやろうとすることが却って時間と気力を削り取られるだけでほとんど頭に入っていないという状態に陥ってしまうわけです。


塾の講師が一人一人に目が行き届いていていそういう状態の子供を見逃さず何らかの対処をするのであれば好転の可能性はありますが、残念ながらそうでない場合もあります。気づきつつも「大丈夫」と押し通す場合もありますね。

塾の講師は子供が80%偏差値の学校を本命とすることを基本的に嫌います。
たとえば志望校の偏差値が55で本人の偏差値が60あれば必ずと言っていいほど志望校の変更を促します。
「どうしてもっと高い学校を受けないんですか?」
「00校だけはぜひ受けてください」

これは決して珍しいことではなくごくごく当たり前に行われていることです。
確かにこれにはただ単純に偏差値の高い学校に受かってもらい塾の広告塔になってほしいという思惑だけでなく、ほかにも理由もあります。
ただそれでも過ぎたるはで、家庭の状況をよくみて判断しないと塾は家庭の信頼を失うこともあるのかなと、そういう印象を受ける場合もあります。

塾側の思惑を理解していて、軽くいなすことのできる家庭であればさしたる問題がありませんが、先程も書いたように生真面目であったり、中学受験に対しての知識がそれほどない場合(前回も書いたように本来それが普通ですが)塾側の要望はひどく家庭を困らせます。

余計な負荷に無理して応えようとした挙句、本来受かるレベルの学校に受からないばかりか想像もしていなかったような結果に終わってしまうこともあります。
なかには過度な勉強量に耐え切れず、ある日とうとうクラスががた落ちして、そのショックのあまり受験をやめる友達もいたなんていう話を保護者から聞いたことがあります。

ここまでいってしまえば明らかに人災です。そういう事態が起きたことに反省して改善すべきでしょうね。

僕は塾の宿題のフォローをしてほしいと言われた時、そのレベルが子供とあまりにもかけ離れている場合は、当たり前ですがその勉強はしません。
いうまでもなくそんなのは定着するわけもなく、その場しのぎの外見を取り繕うことすら難しいわけです。

こちらの見解を聞いてくれるのか、それとも塾の指示が正しいと思うかは家庭が決めることですが、無茶苦茶な要望には応えられない時は応えられないです。

ただ板挟みの状態の保護者がさらにこう言ってくる場合もあります。
「それでも宿題のフォローを最優先に、やり残しがあると塾で居残りをさせられるんです。」
「何でやってこなかったのか出来なかった子供は授業中立たされて名ざしで怒られるんです。」

解けもしない宿題を出しておきながら出来ないからって居残りってのはどんなノリなんですかね。どんなに叱ろうができない者はできないので生徒の怠慢を考えるだけでなく自分の指導の怠慢も考える必要があるかと思います。

家庭から無茶振りされている僕はそのまま塾に振り返したいくらいです。

家庭との方針にずれがあり明確に「宿題を最優先にしてほしい」といわれたら、僕も子供が理解しているかどうかはさておきどんどん解説して「指導したつもり」にしてしまいますよ。仕事ですからね・・・。いや、仕事してないけど仕事しているんですよ。矛盾してますが。
別に悪気があって子供を置き去りにして解説するわけじゃないです。事情を説明したうえで納得できない場合は最優先の要望にこたえるだけです。与えられた時間にノルマをこなすのにはそうせざるを得ないわけです。
志望校に受かることが目的で宿題をすることが目的ではない、と分かりつつtも塾がまさかそんなことをするはずがない、だったら家庭教師の教え方がまずいのでは・・・。そんな思考回路も想像はできるので最終的には家庭が判断することですかね。

もちろん一刻も早く塾に効果のない宿題や授業をしないよう、改善を促すように保護者には再三話しますが。

そうすれば必ずうまくいくとは限らないです。また、そもそもその状況そのものが不毛な時間であり、そうなったこと自体がもはや大きな問題だとも思います。こちらとしてはただ2時間無駄にするだけでなんともいえない気分になります。


だから、まあ結局何ですかね、あんまり合格実績にはこだわらず、家庭が望むように余計なこと考えずに仕事すんのが一番いいかなと思うんですよね。

きちんとやってりゃあ、しかるべき合格実績は付いてくるだろうし、無理強いさせてまで伸るか反るかで偏差値の高い学校受かっても家庭が塾や家庭教師に恨みを持つようになったら、それはそれで企業のイメージアップにはつながらない気がするんですけど。

どこに価値を置き何を利益と考えるのか人それぞれなので、選ぶ側が慎重に惑わされずに選択していく以外ないんでしょうかね・・・。


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一単元が予習、レベル別、復習、まとめ、総合テストと、段階的に分けられたテキストで、一度解いたレベル別の苦手部部の問題を何度も時直し、克服していくスタンスをとってきたのですが、まず、そこのレベル別の問題解説と解き直しの強化指導に力を注いで戴きたいのですが、それも間違っていますか?

すみません。
間違っているかいないかなんて、その子供の学力次第ですよね。申し訳ございません。
家庭教師の先生をうらむとか、塾を正しいと思ったりとか、そういうのではなくて、今まで親子二人三脚でやってきて、失敗しそうで、、、

家庭教師の先生には依存しすげない。
親は過干渉になりすぎない。

では、どのように家庭教師の先生との距離感を置くのがベストでしょうか。
プロフィール

shioshioshu

Author:shioshioshu
1980年生まれ 男性
慶応中等部出身
担当教科 主に算数
合格実績 麻布、駒東、ラサール、桜蔭、女子学院、渋幕、渋々、慶応普通部、慶応中等部、早稲田中、渋渋、武蔵、サレジオ、広尾、青学、学習院、浦和明の星 等

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